ワルファリンとアスピリンの相互作用 103回薬剤師国家試験問273の4
103回薬剤師国家試験 問273の4
下記の薬物相互作用に関する記述の正誤を判定してみよう。
4 アスピリンは、ワルファリンによる血小板凝集抑制作用と拮抗する。
103回薬剤師国家試験 問273の4 解答解説
4 × アスピリンは、ワルファリンによる血小板凝集抑制作用と拮抗する。
アスピリンは、血小板凝集抑制作用により、抗血栓効果を発揮する。
ワルファリンは、ビタミンK作用に拮抗し、
肝臓におけるビタミンK依存性血液凝固因子の生合成を抑制することから、
抗凝固作用により、抗血栓効果を発揮する。
アスピリンとワルファリンの併用により、相互に出血傾向を増強することがある。
また、薬物動態の相互作用として、
血漿タンパクに結合したワルファリンと非結合型のアスピリンが置換し、
ワルファリンの非結合型が増え、ワルファリンの薬効が増強する可能性がある。