アルケンの過マンガン酸カリウムKMnO4による酸化 第84回薬剤師国家試験問7のb

84回薬剤師国家試験 問7b
下記のオレフィン(アルケン)への付加反応bの主生成物の構造式の正誤を判定してみよう。

 

アルケン 過マンガン酸カリウムKMnO4酸化 中性アルカリ性 84回問7b

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薬剤師国家試験過去問題集 化学 アルケン

 

 

84回薬剤師国家試験 問7b 解答解説

 

アルケン 過マンガン酸カリウムKMnO4酸化 中性アルカリ性 84回問7b

 

bの反応はアルケンの過マンガン酸カリウム(KMnO4)による酸化である。
環境がアルカリ性か、それとも、中性かで反応が大きく異なるので注意が必要である。

 

★ アルケンにアルカリ性条件下、水溶液中で過マンガン酸カリウム(KMO4)を反応させると、主生成物として、アルケンに2つのOHがsyn付加(cis付加)したアルコールが得られる。

 

アルケン 過マンガン酸カリウムKMnO4酸化 中性アルカリ性 84回問7b

 

上の図より、
本問のアルケンAに低温または常温の条件下、アルカリ性水溶液中で過マンガン酸カリウム(KMO4)を反応させると、主生成物として、アルケンに2つのOHがsyn付加(cis付加)したBおよびCのアルコールが得られる。

 

★ アルケンに中性で過マンガン酸カリウム(KMO4)を反応させると、アルケンが開裂し、アルデヒドまたはケトンが得られる。KMnO4が過剰に存在すると、アルデヒドが酸化されてカルボン酸となる。

 

アルケン 過マンガン酸カリウムKMnO4酸化 中性アルカリ性 84回問7b

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