粒子径のフェレー径 107回薬剤師国家試験問177の1
107回薬剤師国家試験 問177の1
粉体の性質に関する記述の正誤を判定してみよう。
1 顕微鏡法により得られた粒子の投影像を一定方向の2本の平行線で挟んだとき、平行線間の長さに相当する粒子径をマーチン径という。
107回薬剤師国家試験 問177の1 解答解説
1 × 顕微鏡法により得られた粒子の投影像を一定方向の2本の平行線で挟んだとき、平行線間の長さに相当する粒子径をマーチン径という。
→ 〇 顕微鏡法により得られた粒子の投影像を一定方向の2本の平行線で挟んだとき、平行線間の長さに相当する粒子径をフェレー径という。
顕微鏡法による主な粒子径の定義は下記の通り。
フェレー径(定方向接線径)とは、粒子を一定方向の二つの平行線ではさみ、その平行線間の長さを粒子径とするものであり、グリーン径とも呼ばれる。
マーチン径(定方向面積等分径)とは、粒子の投影面積を二等分する一定方向の線分の長さを粒子径とするものである。
ヘイウッド径(投影面積円相当径)とは、粒子と同じ投影面積を持つ円の直径を粒子径とするものである。
定方向最大径とは、粒子の定方向の線分の最大幅を粒子径とするものであり、クルムバイン径とも呼ばれる。