93回薬剤師国家試験問168 圧縮前後の粉体の見かけ密度
93回薬剤師国家試験 問168
空隙率が65%の粉体層がある。空隙率が20%になるまで粉体を圧縮したとき、粉体層の見かけ密度(かさ密度)はもとの状態の何倍になるか、最も近い数値はどれか。ただし、粉体粒子の真密度は1.65 g/cm 3であり、粒子内に空隙はなく、圧縮により真密度は変化しないものとする。
1 1.9
2 2.3
3 2.6
4 2.9
5 3.3
6 3.6
93回薬剤師国家試験 問168 解答解説
正解は2の2.3である。
空隙率(ε)とは、かさ体積中の空隙の占める割合であり、
下記の式で表される。
本問では、粉体の圧縮前後について、
@式に空隙率と真密度を代入し、見かけ密度(かさ密度)を計算する。
圧縮前の粉体について、
空隙率は65%、真密度は1.65 g/cm3であるため、
見かけ密度(かさ密度)は下記のように計算される。
次に、圧縮後の粉体について、
空隙率は20%、真密度は1.65 g/cm3であるため、
見かけ密度(かさ密度)は下記のように計算される。