91回薬剤師国家試験問167 タップ充填後の空隙率
91回薬剤師国家試験 問167
一定量の粉体試料を底面積3 cm2の円筒容器に静かに充てんしたところ、高さは10 cmとなり、その空隙率は55%であった。次にその粉体の入った容器を一定の高さから一定速度で繰り返し落下させてタップ充てんしたところ、粉体層の高さは7 cmとなった。このときの空隙率(%)として最も近い値はどれか。
1 33
2 36
3 39
4 42
5 45
91回薬剤師国家試験 問167 解答解説
正解は2の36である。
空隙率(ε)とは、かさ体積中の空隙の占める割合であり、
下記の式で表される。
問題文に「一定量の粉体試料を底面積3 cm2の円筒容器に静かに充てんしたところ、高さは10 cmとなり、その空隙率は55%であった」とある。
これより、タッピング前の粉体の見かけの体積(かさ体積)は、
3 cm2×10cm = 30 cm3 である。
よって、タッピング前の粉体について、@式より次式が成り立つ。
次に、タッピング後の粉体について、
問題文に「粉体層の高さは7 cmとなった」とあるので、
見かけ体積は、3 cm2×7cm = 21 cm3 である。
よって、タッピング後の粉体について、@式より次式が成り立つ。
したがって、タップ充填後の粉体の空隙率は約36%である。