粉体のかさ密度と真密度 94回薬剤師国家試験問168の1
94回薬剤師国家試験 問168の1
粉体の性質及びその評価法に関する記述の正誤を判定してみよう。
1 一般に、粉体のかさ密度は粒子密度に比べて大きい。
94回薬剤師国家試験 問168の1 解答解説
1 × 一般に、粉体のかさ密度は粒子密度に比べて大きい。
→ 〇 一般に、粉体のかさ密度は粒子密度に比べて小さい。
かさ密度(みかけ密度)とは空隙を含む粉体の密度であり、
質量をかさ体積(みかけ体積)で割った値であり、
次式で計算される。
かさ体積(みかけ体積)とは空隙を含む粉体の体積である。
粒子密度とは粒子外の空隙を含まない粉体の密度である(粒子内の空隙は含む)。
真密度とは粒子内外の空隙を含まない粉体の密度である。
結晶粒子内に空隙がなければ、
粒子密度=真密度
であり、今回はこれが成り立つと考える。
真密度は質量を真体積(実体積)で割った値であり、
次式で計算される。
真体積(実体積)とは空隙を含まない粉体の体積である。
したがって、粉体のかさ密度(みかけ密度)は粒子密度よりも小さい。