沈降法によって粒子径を求めるときに用いる式 97回薬剤師国家試験問50
97回薬剤師国家試験 問50
沈降法によって粒子径を求めるときに用いる式はどれか。1つ選びなさい。
1 コゼニーカーマン式
2 ラングミュアー式
3 BET 式
4 ストークス式
5 ブラッグ式
97回薬剤師国家試験 問50 解答解説
沈降法によって粒子径を求めるときに用いる式は4のストークス式である。
沈降法とは、粒子の沈降速度から粉体の粒子径を求める方法であり、
沈降速度(ν:ニュー)に関する下記のストークス式が用いられる。
粒子の沈降時間と粒子径の2乗は反比例する。
なお、沈降法では平均粒子径とともに質量基準の粒子径分布が得られる。
他の選択肢について
1のコゼニーカーマン式(Kozeny-Carmanの式)は、
空気透過法によって粉体粒子の比表面積を求めるときに用いる式である。
なお、比表面積から粉体の平均粒子径を求めることはできるが、粒子径分布は得られない。
関連問題
粉体の比表面積と平均粒子径 107回問177の5
2のラングミュアー式(Langmuir式)と3のBET 式は、
ガス吸着法によって粉体の比表面積を求めるときに用いる式である。
ガス吸着法はLangmuir式やBET式を用い、試料粉体表面におけるガスの単分子層吸着量を算出し、比表面積を求める方法である。
なお、比表面積から粉体の平均粒子径を求めることはできるが、粒子径分布は得られない。
5のブラッグ式はX線回折法により結晶構造の解析をするときに用いる式である。
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