粉体のぬれに関係した用語 85回薬剤師国家試験問168

85回薬剤師国家試験 問168
次のa〜eのうち、粉体のぬれに関係した用語として正しいものはどれか。
a 接触角
b 安息角
c Elderの仮説
d Washburnの式
e Kozeny-Carmanの式

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85回薬剤師国家試験 問168 解答解説
粉体のぬれに関係した用語は、
aの接触角と
dのWashburn(ウォッシュバーン)の式である。

 

 

◆ a. 接触角について
接触角はぬれやすさを表す指標であり、
一般に、接触角が小さいほどぬれやすい。
ぬれと接触角については下記のリンク先を参照
拡張ぬれ,浸透ぬれ,付着ぬれと接触角 86回問169

 

 

◆ d. Washburn(ウォッシュバーン)の式について
粉体のぬれやすさの測定法の1つに毛管上昇法がある。
ウォッシュバーンの式は、毛管上昇法で粉体のぬれやすさを評価する際に用いられる。

 

 

◆ b. 安息角について
安息角は粉体の流動性に関係した用語である。
安息角と流動性については下記のリンク先を参照
安息角の小さい粉体ほど流動性が良い 89回問164の2

 

 

◆ c. Elder(エルダー)の仮説について
Elder(エルダー)の仮説は粉体の吸湿性に関係した用語である。
水溶性の結晶性粉体の混合物のCRHは、個々の粉体のCRHの積に等しい。これをエルダーの仮説と呼ぶ。
詳細は下記のリンク先を参照
エルダーの仮説 混合物の臨界相対湿度CRH 90回問168

 

 

◆ e . Kozeny-Carmanの式について
Kozeny-Carman(コゼニーカー-マン)の式は、
空気透過法によって粉体粒子の比表面積を求めるときに用いる式である。
なお、比表面積から粉体の平均粒子径を求めることはできるが、粒子径分布は得られない。
関連問題
粉体の比表面積と平均粒子径 107回問177の5

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