イオン性芳香族化合物 シクロプロペニルカチオンなど 88回薬剤師国家試験問8a

第88回薬剤師国家試験 問8a
芳香族化合物に関する記述の正誤を判定してみよう。

 

a イオン性の芳香族化合物は存在しない。

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薬剤師国家試験過去問題集 化学 芳香族化合物

 

第88回薬剤師国家試験 問8a 解答解説

 

a × イオン性の芳香族化合物は存在しない。
→ 〇 イオン性の芳香族化合物は存在する。

 

環状化合物が芳香族性を示す条件は下記の@〜Bの通り。
@ 環を構成する全ての原子がsp2混成軌道をとり、平面構造である。

 

A 隣り合う原子のp軌道同士がすべて重なり合う。

 

B 環が4n+2個(n=0,1,2,3…)のπ電子を有する(ヒュッケル則)。

 

これらの条件を満たせば、イオン性化合物でも芳香族性を示す。
イオン性の芳香族化合物の例として、カチオンのシクロプロペニルカチオン(π電子数2個)、アニオンのシクロペンタジエニルアニオン(π電子数6個)が挙げられる。

 

イオン性芳香族化合物 シクロプロペニルカチオンなど 88回問8a

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