薬剤師国家試験過去問題集 製剤の種類と特性

日本薬局方マクロゴール類とマクロゴール軟膏 90回薬剤師国家試験問175

90回薬剤師国家試験 問175
日本薬局方収載のマクロゴール類及びマクロゴール軟膏に関する記述の正誤について、正しいものはどれか。
a マクロゴール類はエチレンオキシドと水との付加重合体である。
b マクロゴール400は、常温で粘稠性のある液である。
c マクロゴール軟膏は、マクロゴール4000とマクロゴール6000の等量混合物である。
d マクロゴール軟膏は、油脂性基剤として用いられる。

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90回薬剤師国家試験 問175 解答解説

 

◆ aについて
a 〇 マクロゴール類はエチレンオキシドと水との付加重合体である。

 

マクロゴールはエチレンオキシドと水の付加重合体であり、
構造式は HO−CH2−(CH2−O−CH2)n−CH2−OH である。

 

マクロゴールは水溶性基剤として用いられ、吸水性に優れる。
一般に、マクロゴールの吸水性は分子量の小さいものほど高い。

 

 

◆ bについて
b 〇 マクロゴール400は、常温で粘稠性のある液である。

 

マクロゴール400等の数字は平均分子量を表す。
マクロゴールは平均分子量によって室温での性状が異なり、
平均分子量が1000以下では液状であり、
平均分子量が1000以上では固形状である。

 

マクロゴール400は、常温で粘稠性のある液である。

 

 

◆ c,dについて
c × マクロゴール軟膏は、マクロゴール4000とマクロゴール6000の等量混合物である。
→ 〇 マクロゴール軟膏は、マクロゴール400とマクロゴール4000の等量混合物である。

 

d × マクロゴール軟膏は、油脂性基剤として用いられる。
→ 〇 マクロゴール軟膏は、水溶性基剤として用いられる。

 

マクロゴール軟膏は、マクロゴール400とマクロゴール4000の等量混合物であり、
水溶性基剤として用いられる。

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