腹膜透析用剤に関する記述 103回薬剤師国家試験問54

103回薬剤師国家試験 問54
腹膜透析用剤に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選びなさい。
1 pH調節剤を加えることはできない。
2 等張化剤を加えることはできない。
3 別に規定するもののほか、無菌試験法に適合する。
4 静脈内に投与される。
5 通例、密閉容器に保存する。

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103回薬剤師国家試験 問54 解答解説

 

◆ 1,2について
1 × pH調節剤を加えることはできない。
2 × 等張化剤を加えることはできない。

 

腹膜透析用剤にはpH調節剤や等張化剤などの添加剤を加えることができる。
また、溶剤は注射用水を使用する。

 

 

◆ 3について
3 〇 別に規定するもののほか、無菌試験法に適合する。

 

腹膜透析用剤は、無菌試験法、エンドトキシン試験法、鉱油試験法などに適合することが規定されている。

 

 

◆ 4について
4 × 静脈内に投与される。

 

腹膜透析用剤は腹腔内に投与される。
腹膜透析は、腹部に留置したカテーテルを経由して腹腔内に腹膜透析用剤を注入し、
腹膜の透析作用を利用して水分や老廃物を除去する療法である。

 

 

◆ 5について
5 × 通例、密閉容器に保存する。

 

腹膜透析用剤には、密封容器、
または、微生物の混入を防げる気密容器を用いる。

 

関連問題
血液透析用剤の容器 105回問182の3

 

 

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