薬剤師国家試験過去問題集 製剤の種類と特性

流動パラフィンは非水性注射剤の溶剤として用いることができる? 100回薬剤師国家試験問177の4

100回薬剤師国家試験 問177の4
注射剤の溶剤に関する記述の正誤を判定してみよう。

 

4 鉱油試験に適合する流動パラフィンは、非水性注射剤の溶剤として用いることができる。

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100回薬剤師国家試験 問177の4 解答解説

 

4 × 鉱油試験に適合する流動パラフィンは、非水性注射剤の溶剤として用いることができる。
油性注射剤の溶剤には植物油を用いるので、鉱物油の流動パラフィンを用いることはできない。

 

注射剤の非水性用剤のうち、油性注射剤の溶剤について、日本薬局方の製剤総則で次のように規定されている。
“油性注射剤の溶剤には,通例,植物油を用いる.この溶剤は,別に規定するもののほか,10℃で澄明で,酸価0.56以下,けん化価185〜200,ヨウ素価79〜137のもので,鉱油試験法に適合する”

 

流動パラフィンは石油から精製される鉱物油なので、油性注射剤の溶剤として用いることはできない。

 

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