一次速度式で分解する液剤の有効期間 100回薬剤師国家試験問180
100回薬剤師国家試験 問180
ある液剤を25℃で保存すると、1次速度式に従って分解し、100時間後に薬物含量が96.0%に低下していた。この薬物の有効性と安全性を考慮すると、薬物含量が90.0%までは投与が可能である。この液剤の有効期間は何日か。1つ選びなさい。
ただし、log 2= 0.301、log 3= 0.477とする。
1 6
2 8
3 10
4 12
5 14
100回薬剤師国家試験 問180 解答解説
正解は3の10である。
一次反応の積分型速度式は下記の通り。
lnC = lnC0 − k・t …@
C:時間tでの濃度 C0:初期濃度
k:反応速度定数 t:時間
lnX = 2.303 log10X より、
@式はA式に変換される。
本問の解法として、
まず、A式に与えられた数値を代入して、
薬剤の分解反応の反応速度定数kを求める。
問題文に、
「ある液剤を25℃で保存すると、1次速度式に従って分解し、100時間後に薬物含量が96.0%に低下していた」とある。
A式に、
C0=100
t=100hr C=96
を代入し、kについて解く。
次に、A式を用いて薬物含量が100%から90.0%になるのに要する時間を計算する。
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