可逆反応の平衡状態における反応物Aと生成物Bの割合 100回薬剤師国家試験問2

100回薬剤師国家試験 問2
正逆反応とも一次反応で進行する反応を考える。

 

可逆反応の反応物Aと生成物Bの割合 100回薬剤師国家試験問2

 

k1=0.01min−1、k−1=0.02min−1のとき、反応物Aと生成物Bの割合は時間とともにどのように変化するか。1つ選びなさい。ただし、反応開始時の反応物Aの割合を1とする。

 

可逆反応の反応物Aと生成物Bの割合 100回薬剤師国家試験問2

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100回薬剤師国家試験 問2 解答解説

 

正解は2である。

 

可逆反応の反応物Aと生成物Bの割合 100回薬剤師国家試験問2

 

以下、詳細

 

設問の可逆反応について、
正逆反応とも1次反応で進行するので、
正反応と逆反応の反応速度は次のように表される。

 

可逆反応の反応物Aと生成物Bの割合 100回薬剤師国家試験問2

 

平衡状態では、正反応と逆反応の反応速度は等しくなり、
次式が成り立つ。

 

可逆反応の反応物Aと生成物Bの割合 100回薬剤師国家試験問2

 

上式より、
平衡定数Kは下記の式で表される。

 

可逆反応の反応物Aと生成物Bの割合 100回薬剤師国家試験問2

 

よって、平衡状態において、
AとBの濃度比は、
[A]eq:[B]eq= 2:1 であり、
AとBの割合は、

 

したがって、
よって、平衡状態において、
AとBの存在割合は下記の通り。
Aの割合:2/(1+2) = 2/3 = 0.67
Bの割合:1/(1+2) = 1/3 = 0.33

 

以上より、正解は2のグラフである。

 

可逆反応の反応物Aと生成物Bの割合 100回薬剤師国家試験問2

 

 

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