1次反応とは?速度式,半減期,グラフ
本ページでは、反応速度の1次反応のについて説明しています。
◆ 一次反応の微分型速度式
反応A→Bが一次反応に従う時、
一次反応の反応速度について、
微分型速度式として次の@式が成り立つ。
◆ 一次反応の積分型速度式
@の一次反応の微分型速度式より、
一次反応の積分型速度式として次のA式が得られる。
A式より、一次反応では、
反応物の濃度は時間経過に伴い指数関数的に減少する。
A式の両辺の自然対数をとると、
時間と濃度の自然対数の関係式として、
次のB式が得られる。
lnC = lnC0 − k1・t …B
C:時間tでの反応物の濃度 C0:反応物の初濃度
k1:一次反応速度定数 t:時間
B式より、反応が一次反応に従う場合、
時間tに対して反応物の濃度の自然対数(lnC)をプロットすると、
傾きが−k 1の右下がりの直線が得られる。
また、
B式に lnC = 2.303 log10C を代入すると、
時間と濃度の常用対数の関係式として、
次のC式が得られる。
C式より、反応が一次反応に従う場合、
時間tに対して反応物の濃度の常用対数(log10C)をプロットすると、
傾きが−k 1/2.303の右下がりの直線が得られる。
◆ 一次反応の反応物の半減期(t1/2)
一次反応の反応物の半減期(t1/2)の式は、
積分型速度式のB式において、
C=1/2 C0,t= t1/2を代入すると得られる。
lnC = ln C0 − k1・t …B
より、C= C0/2,t= t1/2を代入すると、
lnC0/2 = lnC0 − k1・t1/2
上式より、一次反応の反応物の半減期は、
反応物の初濃度(C0)とは無関係で一定であるといえる。