反応速度定数kの次元 83回薬剤師国家試験問19
83回薬剤師国家試験 問19
物質Aの濃度が減少するとき、その反応速度は一般に次式で示される。
n は反応次数、k は反応速度定数、tは時間である。
また、[A]0を初期濃度とするとき、
反応次数(n)と積分反応速度式との関係は次のように示される。
83回薬剤師国家試験 問19 解答解説
正解は4である。
0次反応のkの次元は濃度・時間−1、
1次反応のkの次元は時間−1、
2次反応のkの次元は濃度−1・時間−1
である。
反応速度定数kの次元を知るには、
微分型速度式をk=○○の式に変換すればよい。
★ 0次反応の速度定数の次元
0次反応の微分型速度式は、
よって、0次反応の反応速度定数(k0)の次元は、
濃度・時間−1である。
★ 1次反応の速度定数の次元
1次反応の微分型速度式は、
k1=〇〇の式にするために両辺をCで割ると、
よって、1次反応の反応速度定数(k1)の次元は、
時間−1である。
★ 2次反応の速度定数の次元
2次反応の微分型速度式は、
k2=〇〇の式にするために両辺をC2で割ると、
よって、2次反応の反応速度定数(k2)の次元は、
時間−1・濃度−1である。