ナファモスタットメシル酸塩の残存率の対数と時間の関係 99回薬剤師国家試験問199の1,2

99回薬剤師国家試験 問199の1,2
ナファモスタットメシル酸塩製剤に亜硫酸塩を含む注射剤を混合した場合、及び混合しない場合の残存率の経時変化を求めた(図1)ただし、この実験は37℃で行った。
これらのデータに関する下記の記述の正誤を判定してみよう。

 

ナファモスタットメシル酸塩の残存率の対数と時間の関係 99回問199の1,2

 

1 残存率の対数と時間との間に直線関係が認められることから、2次反応とみなすことができる。

 

2 残存率R(%)と分解速度定数k の関係は
ナファモスタットメシル酸塩の残存率の対数と時間の関係 99回問199の1,2

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99回薬剤師国家試験 問199の1,2 解答解説

 

◆ 1,2について
1 × 残存率の対数と時間との間に直線関係が認められることから、2次反応とみなすことができる。
→ 〇 残存率の対数と時間との間に直線関係が認められることから、1次反応とみなすことができる。

 

2 〇 残存率R(%)と分解速度定数k の関係は
ナファモスタットメシル酸塩の残存率の対数と時間の関係 99回問199の1,2

 

ナファモスタットメシル酸塩の残存率の対数と時間の関係 99回問199の1,2

 

図1より、時間に対する薬物の残存率の対数値のプロットが右下がりの直線となっているため、
この薬物の分解は1次反応に従うとみなせる。
1次反応については下記のリンク先を参照
1次反応の特徴 速度式,半減期,グラフ

 

分解が1次反応に従う薬物では、
濃度Cと時間tの関係式として次の積分型速度式が成り立つ。

 

lnC = lnC0 − k・t …@
C:時間tでの濃度 C0:初期濃度
k:反応速度定数 t:時間

 

@式は、濃度Cの所に残存率Rを当てはめても成り立つ。

 

lnR = lnR0 − k・t …A
R:時間tでの残存率 R0:初期残存率
k:反応速度定数 t:時間

 

lnX = 2.303 log10X より、
A式はB式に変換される。

 

ナファモスタットメシル酸塩の残存率の対数と時間の関係 99回問199の1,2

 

 

ナファモスタットメシル酸塩の残存率の対数と時間の関係 99回問199の1,2

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