イミダゾールとピリジンの塩基性 106回薬剤師国家試験問104の1

第106回薬剤師国家試験 問104の1
下記の記述の正誤を判定してみよう。

 

1 イミダゾールは、ピリジンより弱い塩基である。

 

 

 

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第106回薬剤師国家試験 問104の1 解答解説

 

1 × イミダゾールは、ピリジンより弱い塩基である。
→ 〇 イミダゾールは、ピリジンより強い塩基である。

 

★ 共役酸(BH+)の安定性が高いほど、塩基(B:)の塩基性は強い。

 

イミダゾールとピリジンの塩基性の比較 106回薬剤師国家試験問104の1

 

含窒素化合物の共役酸とは、窒素(N:)がH+を受け取ってNH+になった陽イオンのことである。
共役酸(NH+)は、共鳴により正電荷が広く分散するほど安定性が高い。

 

イミダゾールの共役酸は下記のように共鳴安定化するので、
イミダゾールの塩基性は比較的強い。

 

イミダゾールとピリジンの塩基性の比較 106回薬剤師国家試験問104の1

 

一方、ピリジンの共役酸は共鳴安定化しない。

 

イミダゾールとピリジンの塩基性の比較 106回薬剤師国家試験問104の1

 

 

イミダゾールの共役酸は共鳴安定化するのに対して、
ピリジンの共役酸は共鳴安定化しないので、
イミダゾールはピリジンよりも塩基性は強いと考えられる。

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