リファンピシンとトリアゾラムの併用による相互作用 104回薬剤師国家試験問167の2
104回薬剤師国家試験 問167の2
薬物相互作用に関する記述のう正誤を判定してみよう。
2 リファンピシンは主にCYP2D6を誘導するため、トリアゾラムの血中濃度を低下させる。
104回薬剤師国家試験 問167の2 解答解説
2 × リファンピシンは主にCYP2D6を誘導するため、トリアゾラムの血中濃度を低下させる。
→ ○ リファンピシンはCYP3A4を誘導するため、トリアゾラムの血中濃度を低下させる。
リファンピシンは、CYPやUDP-グルクロン酸転移酵素などの薬物代謝酵素の誘導作用、薬物排出トランスポーターのP-糖タンパク質の誘導作用を有している。
また、リファンピシンは、有機アニオントランスポーターのOATP1B1,OATP1B3を阻害する作用も有している。
トリアゾラム(ハルシオン)は、主にCYP3A4で代謝されて消失する。
トリアゾラムとリファンピシンを併用すると、
リファンピシンのCYP3A4誘導作用により、
トリアゾラムの血中濃度が低下する。
そのため、リファンピシンとトリアゾラムは、
併用注意となっている。