NSAIDsとニューキノロン系抗菌薬の相互作用の機序 102回薬剤師国家試験問169の2

102回薬剤師国家試験 問169の2
薬物相互作用に関する記述の正誤を判定してみよう。

 

2 ノルフロキサシンの併用により、フルルビプロフェンの肝臓での代謝が阻害され、その薬理作用は増強される。

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102回薬剤師国家試験 問169の2 解答解説

 

2 × ノルフロキサシンの併用により、フルルビプロフェンの肝臓での代謝が阻害され、その薬理作用は増強される。

 

ニューキノロン系抗菌剤と非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)を併用すると、
ニューキノロン系抗菌剤のGABAA阻害作用が、
非ステロイド性消炎鎮痛剤により増強され、痙攣を起こすことがある。
そのため、ニューキノロン系抗菌剤と非ステロイド性消炎鎮痛剤の併用は、
薬物の組み合わせにより、禁忌であったり、併用注意であったりする。
NSAIDsのフルルビプロフェン経口剤(フロベン),
フルルビプロフェンアキセチル注射剤(ロピオン),
エスフルルビプロフェン・ハッカ油経皮吸収製剤(ロコアテープ)は、
ニューキノロン系抗菌薬のノルフロキサシン,ロメフロキサシン,プルリフロキサシン,エノキサシン水和物との併用は禁忌とされている。

 

NSAIDsとニューキノロン系抗菌薬の相互作用の機序 薬学102回問169の2

 

なお、ノルフロキサシンはCYP阻害作用を示し、
フルルビプロフェンは主にCYP2C9によって代謝されるが、
これらを併用した場合の代謝に関する相互作用は報告されていない。

 

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