薬物代謝における第U相反応に関与する酵素 110回薬剤師国家試験問44
110回薬剤師国家試験 問44
薬物代謝における第U相反応に関与するのはどれか。
1つ選びなさい。
110回薬剤師国家試験 問44 解答解説
薬物代謝における第U相反応に関与するのは、
選択肢2のUDP-グルクロン酸転移酵素である。
薬物代謝とは、薬物の水溶性を高め、体外に排出されやすくする過程である。
薬物代謝は、第T相反応と第U相反応に分けられる。
第T相反応は、酸化,還元,加水分解により、
ヒドロキシ基,アミノ基,チオール基などの官能基を形成させ、
極性を増大し、水溶性を高める反応である。
第U相反応は、抱合であり、
一般に、薬物の官能基に水溶性物質を転移することにより、
水溶性を高める反応である。
グルクロン酸抱合は、薬物代謝の第U相反応の1種であり、
UDP-グルクロン酸転移酵素が触媒として作用し、
UDP-α-D-グルクロン酸を補酵素とし、
基質にグルクロン酸を結合させ、水溶性を高める反応である。