ジアステレオマー誘導体化法 100回薬剤師国家試験問99の2
100回薬剤師国家試験 問99の2
液体クロマトグラフィーを用いた鏡像異性体の分離法について、
下記の記述の正誤を判定してみよう。
2 ジアステレオマー誘導体化法は、誘導体化により通常の分配クロマトグラフィーで分離することを目的とする。
100回薬剤師国家試験 問99の2 解答解説
2 〇 ジアステレオマー誘導体化法は、誘導体化により通常の分配クロマトグラフィーで分離することを目的とする。
ジアステレオマー誘導体化法は、
分析対象のエナンチオマーに対して光学活性物質を反応させてジアステレオマーとし(ジアステレオマー誘導体化)、通常の分配クロマトグラフィーでエナンチオマーを分離する手法である
互いにエナンチオマーな物質は物理的・化学的性質が同じだが、
互いにジアステレオマーな物質は物理的・化学的性質が異なるため、
ジアステレオマー誘導体化法では通常の分配クロマトグラフィーでエナンチオマーの分離が可能となる(ジアステレオマーに誘導体化することでエナンチオマーを光学不活性なカラムで分離可能となる)。