ピーク高さと保持時間が同じなら、ピーク幅が狭いほど理論段数(N)は大きい 102回薬剤師国家試験問98の1
102回薬剤師国家試験 問98の1
クロマトグラフィーの分離パラメータに関する下記の記述の正誤を判定してみよう。
1 ピーク高さと保持時間が同じなら、ピーク幅が狭いほど理論段数(N)は大きい。
102回薬剤師国家試験 問98の1 解答解説
1 〇 ピーク高さと保持時間が同じなら、ピーク幅が狭いほど理論段数(N)は大きい。
理論段数(number of theoretical plates)はカラム内における成分のバンドの広がり度合いを表す指標であり、カラムの分離効率を示す。
理論段数(N)が大きい値を示すほど、優れた分離系である。
理論段数(N)が大きいほど、
ピークはシャープであり、
ピーク同士の重なりは小さく、
そのカラムの分離効率は高いことを示す。
理論段数(N)は下記の式で表される。
上式より、
ピーク高さと保持時間が同じなら、
ピークが鋭くピーク幅が狭いほど理論段数(N)は大きい。
理論段数(N)が大きいほど、
ピークは鋭く、
ピーク同士の重なりは小さく、
そのカラムの分離効率は高いことを示す。