クロマトグラフィーの分離パラメータ 102回薬剤師国家試験問98
102回薬剤師国家試験 問98
クロマトグラフィーの分離パラメータに関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選びなさい。
1 ピーク高さと保持時間が同じなら、ピーク幅が狭いほど理論段数(N)は大きい。
2 シンメトリー係数(S)がより1小さいとき、ピークはテーリングしている。
3 カラムの長さが2倍になると、理論段高さ(H )は2 倍になる。
4 同一の分離条件で2つの化合物の保持時間が同じ場合、両者の分離係数(α)は1である。
5 分離度(Rs)は、2つのピークの保持時間の関係を示し、ピーク幅に依存しない。
102回薬剤師国家試験 問98 解答解説
◆ 1について
1 〇 ピーク高さと保持時間が同じなら、ピーク幅が狭いほど理論段数(N)は大きい。
詳細は下記のリンク先を参照
ピークが鋭いほど理論段数は大きい 102回問98の1
◆ 2について
2 × シンメトリー係数(S)が1より小さいとき、ピークはテーリングしている。
→ 〇 シンメトリー係数(S)が1より小さいとき、ピークはリーディングしている。
→ 〇 シンメトリー係数(S)が1より大きいとき、ピークはテーリングしている。
詳細は下記のリンク先を参照
シンメトリー係数とテーリング,リーディング 89回問28の4,5
◆ 3について
3 × カラムの長さが2倍になると、理論段高さ(H)は2倍になる。
理論段高さはカラムの長さに影響されない。
詳細は下記のリンク先を参照
理論段高さとは?カラムの長さの影響は?
◆ 4について
4 〇 同一の分離条件で2つの化合物の保持時間が同じ場合、両者の分離係数(α)は1である。
詳細は下記のリンク先を参照
保持時間が同じ場合の分離係数 89回問28の1
◆ 5について
5 × 分離度(Rs)は、2つのピークの保持時間の関係を示し、ピーク幅に依存しない。
下記のリンク先を参照
分離度とは?ピークの保持時間とピーク幅との関係 102回問98の5
★ 他サイトさんの解説リンク
102回問98(e-RECさん)