オクタデシルシリル化シリカゲルは逆相系の固定相 103回薬剤師国家試験問99の2
103回薬剤師国家試験 問99の2
クロマトグラフィーに関する下記の記述の正誤を判定してみよう。
2 オクタデシルシリル化シリカゲルは順相系の固定相である。
103回薬剤師国家試験 問99の2 解答解説
2 × Bのオクタデシルシリル化シリカゲルは順相系の固定相である。
→ 〇 オクタデシルシリル化シリカゲルは逆相系の固定相である。
逆相クロマトグラフィーとは、
固定相に極性の低い(疎水性の高い)物質を用い、
移動相に極性の高い(親水性の高い)物質を用いるクロマトグラフィーである。
このことから、極性の低い固定相を逆相系の固定相と呼ぶ。
オクタデシルシリル(ODS)化シリカゲルは
炭素数18の疎水性のアルキル基が結合したシリカゲルであり、極性が低い(疎水性が高い)。
よって、オクタデシルシリル(ODS)化シリカゲルは逆相系の固定相である。
逆相クロマトグラフィーでは、極性の小さい(疎水性の大きい)溶質ほど保持時間が長い。
なお、順相クロマトグラフィーとは、
固定相に極性の高い(親水性の高い)物質を用い、
移動相に極性の低い(疎水性の高い)物質を用いるクロマトグラフィーである。
このことから、極性の高い固定相を順相系の固定相と呼ぶ。
順相系の固定相としてシリカゲル、アルミナ、活性炭、ポリスチレンゲルなどが用いられる。
順相クロマトグラフィーでは、極性の大きい(親水性の大きい)溶質ほど保持時間が長い。