陽イオン交換クロマトでのアルギニン、グルタミン酸、グリシンの分離 101回薬剤師国家試験問100の2,4

101回薬剤師国家試験 問100の2,4
陽イオン交換クロマトグラフィーによるアミノ酸の分析に関する下記の正誤を判定してみよう。

 

2 アルギニン、グルタミン酸、グリシンの分離を行ったとき、アルギニンが最初に溶出される。
4 移動相のpHを上昇させることで、保持された物質を溶出させることができる。

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2 × アルギニン、グルタミン酸、グリシンの分離を行ったとき、アルギニンが最初に溶出される。
→ 〇 陽イオン交換クロマトグラフィーでアルギニン、グルタミン酸、グリシンの分離を行ったとき、最も等電点の低い(最も酸性の強い)グルタミン酸が最初に溶出される。

 

4 〇 移動相のpH を上昇させることで、保持された物質を溶出させることができる。

 

陽イオン交換クロマトグラフィーでアミノ酸・タンパク質の分離を行うと、
等電点の低い(酸性の強い)アミノ酸・タンパク質から順に溶出される。

 

陽イオン交換クロマトグラフィーによるアミノ酸またはタンパク質の分離では、
まず、全てのアミノ酸またはタンパク質を陽イオン交換体に結合させる。
そのために、分子全体として正電荷を帯びるよう移動相のpHを低くするが、
少なくとも等電点より低いpHにしなければ正電荷を帯びない。

 

次に移動相のpHを段階的に上げていくと、
等電点の低い(酸性の強い)アミノ酸・タンパク質から順に正電荷を帯びなくなって溶出していく。

 

したがって、
陽イオン交換クロマトグラフィーでアルギニン、グルタミン酸、グリシンの分離を行ったとき、
最も酸性の強い(最も等電点の低い)グルタミン酸が最初に正電荷を帯びなくなって溶出され、
次に2番目に等電点の低い中性アミノ酸のグリシンが溶出され、
最後に最も塩基性の強い(最も等電点の高い)アルギニンが溶出される。

 

陰イオン交換クロマトグラフィーによるアミノ酸・タンパク質の分離については
下記のリンク先を参照
陰イオン交換クロマトグラフィーによるアミノ酸・タンパク質の分離

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