電子捕獲型検出器の特徴 90回薬剤師国家試験問27の4
90回薬剤師国家試験 問27の4
ガスクロマトグラフ法に関する記述の正誤を判定してみよう。
4 電子捕獲型検出器内の放射線源には、3Hまたは 32Pが用いられる。
90回薬剤師国家試験 問27の4 解答解説
4 × 電子捕獲型検出器内の放射線源には、3Hまたは 32Pが用いられる。
→ 〇 電子捕獲型検出器内の放射線源には、3Hまたは 63Niが用いられる。
ガスクロマトグラフィーの電子捕獲型検出器は、
有機ハロゲン化合物,リン化合物,ニトロ化合物などの親電子性化合物の超微量分析に用いられる。
63Niや3Hなどから放出されるβ−線により、
移動相のキャリヤーガスは、
N2→N2+ + e−
のようにイオン化する。
ハロゲンのように電気陰性度の大きいものは、
上記で生じた電子を捕捉して陰イオンとなる。
電子捕獲検出器は、この現象を検出に利用する。
電子捕獲検出器(ECD)は、非常に高感度であり、
有機ハロゲン化合物,リン化合物,ニトロ化合物などの親電子性化合物の超微量分析に用いられ、
環境汚染物質の分析などに利用されている。