クロマトグラフィー 順相系と逆相系の固定相の極性 82回薬剤師国家試験問34b
82回薬剤師国家試験 問34b
液体クロマトグラフ法に関する次の記述の正誤を判定してみよう。
b 逆相(reverse phase)クロマトグラフ法の固定相の極性は、順相(normal phase)クロマトグラフ法の固定相の極性に比べて小さい。
82回薬剤師国家試験 問34b 解答解説
b 〇 逆相(reverse phase)クロマトグラフ法の固定相の極性は、順相(normal phase)クロマトグラフ法の固定相の極性に比べて小さい。
順相クロマトグラフィーとは、
固定相に極性の大きい(親水性の大きい)物質を用い、
移動相に極性の小さい(疎水性の大きい)物質を用いるクロマトグラフィーである。
よって、順相クロマトグラフィーでは、極性の大きい(親水性の大きい)溶質ほど保持時間が長い。
順相系の固定相としてシリカゲル、アルミナ(酸化アルミニウム)、活性炭、ポリスチレンゲルなどが用いられる。
逆相クロマトグラフィーとは、
固定相に極性の小さい(疎水性の大きい)物質を用い、
移動相に極性の大きい(親水性の大きい)物質を用いるクロマトグラフィーである。
よって、逆相クロマトグラフィーでは、極性の小さい(疎水性の大きい)溶質ほど保持時間が長い。
逆相系の固定相の代表例としてオクタデシルシリル(ODS)化シリカゲル(C18充填剤)があり、
炭素数18の疎水性のアルキル基が結合したシリカゲルであり、極性が小さい(疎水性が高い)。