82回薬剤師国家試験問33 クロマトグラフ法に関する次の記述の正誤
82回薬剤師国家試験 問33
クロマトグラフ法に関する次の記述の正誤について、正しいものはどれか。
a ペーパークロマトグラフ法は、ろ紙繊維の表面に吸着されている水を固定相とする分配型である。
b セルロースを担体とする場合の薄層クロマトグラフ法は、操作が簡単で、展開時間も短く、ペーパークロマトグラフ法に取って代わる場合が多い。
c アルミナやシリカゲルは、薄層クロマトグラフ法の担体として利用できない。
d ゲル(ろ過)クロマトグラフ法では、他の条件が同じであれば、分子量の大きい方が先に溶出される。
82回薬剤師国家試験 問33 解答解説
◆ aについて
a 〇 ペーパークロマトグラフ法は、ろ紙繊維の表面に吸着されている水を固定相とする分配型である。
ろ紙クロマトグラフィーは、ろ紙に含まれる水を固定相とする分配クロマトグラフィーである。
◆ bについて
b 〇 セルロースを担体とする場合の薄層クロマトグラフ法は、操作が簡単で、展開時間も短く、ペーパークロマトグラフ法に取って代わる場合が多い。
◆ cについて
c × アルミナやシリカゲルは、薄層クロマトグラフ法の担体として利用できない。
薄層クロマトグラフィーの固定相として、シリカゲル,アルミナ,セルロースなどが用いられる。
◆ dについて
d 〇 ゲル(ろ過)クロマトグラフ法では、他の条件が同じであれば、分子量の大きい方が先に溶出される。
下記のリンク先を参照
サイズ排除(ゲルろ過)クロマトグラフィーの原理 97回問97の4