クロマトグラフィーに関する記述のうち正しいのはどれか 97回薬剤師国家試験問97
97回薬剤師国家試験 問97
クロマトグラフィーに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選びなさい。
1 ろ紙クロマトグラフィーは、ろ紙に含まれる水を固定相とする分配クロマトグラフィーである。
2 固定相としてオクタデシルシリル化したシリカゲルを用いる逆相分配クロマトグラフィーでは、極性の高い溶質が先に溶出する。
3 アミノ酸分析に用いられる陽イオン交換クロマトグラフィーでは、塩基性の強いアミノ酸から順に溶出される。
4 サイズ排除(ゲルろ過)クロマトグラフィーでは、分子量の小さな溶質から順に溶出される。
97回薬剤師国家試験 問97 解答解説
◆ 1について
1 〇 ろ紙クロマトグラフィーは、ろ紙に含まれる水を固定相とする分配クロマトグラフィーである。
ペーパークロマトグラフ法は、
ろ紙繊維の表面に吸着されている水を固定相とする分配クロマトグラフィーである。
◆ 2について
2 〇 固定相としてオクタデシルシリル化したシリカゲルを用いる逆相分配クロマトグラフィーでは、極性の高い溶質が先に溶出する。
詳細は下記のリンク先を参照
逆相分配クロマトグラフィーによる分離 96回問27
◆ 3について
3 × アミノ酸分析に用いられる陽イオン交換クロマトグラフィーでは、塩基性の強いアミノ酸から順に溶出される。
→ 〇 アミノ酸分析に用いられる陽イオン交換クロマトグラフィーでは、酸性の強いアミノ酸から順に溶出される。
→ 〇 アミノ酸分析に用いられる陽イオン交換クロマトグラフィーでは、塩基性の弱いアミノ酸から順に溶出される。
詳細は下記のリンク先を参照
アミノ酸分析に用いられる陽イオン交換クロマトグラフィー 97回問97の3
◆ 4について
4 × サイズ排除(ゲルろ過)クロマトグラフィーでは、分子量の小さな溶質から順に溶出される。
→ 〇 サイズ排除(ゲルろ過)クロマトグラフィーでは、分子量の大きな溶質から順に溶出される。
下記のリンク先を参照
サイズ排除(ゲルろ過)クロマトグラフィーの原理 97回問97の4
★ 他サイトさんの解説リンク
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