完全分離や保持時間が同じ場合の分離度 89回薬剤師国家試験問28の2,3

89回薬剤師国家試験 問28の2,3
下記の記述の正誤を判定してみよう。

 

2 同一の分離条件で、二つの化合物の保持時間が同じ場合、両者の分離度は1である。
3 二つのピークをほぼ完全に分離させるには、両者の分離度は1.5以上必要である。

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89回薬剤師国家試験 問28の2,3 解答解説

 

2 × 同一の分離条件で、二つの化合物の保持時間が同じ場合、両者の分離度は1である。
→ 〇 同一の分離条件で、二つの化合物の保持時間が同じ場合、両者の分離度は0である。

 

3 〇 二つのピークをほぼ完全に分離させるには、両者の分離度は1.5以上必要である。

 

 

分離度(Resolution:Rs)は、クロマトグラム上の2つの成分のピークについて、
ピーク相互の保持時間とピーク幅との関係を示し、
ピークの分離の程度を表す。

 

分離度(Rs)は下記の式で計算される。

 

ピークの完全分離には分離度は1.5以上 89回問28の2,3

 

上式より、
同一の分離条件で、二つの化合物の保持時間が同じ場合、
両者の分離度は0である。

 

分離度(Rs)が1.5以上の時、2つの成分のピークは完全に分離するとされる。

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