ガスクロマトグラフ法に用いられる検出器の特徴 82回薬剤師国家試験問32
82回薬剤師国家試験 問32
ガスクロマトグラフ法に用いられる検出器A〜Dの特徴を述べた次の記述a〜dについて、正しく組み合わせなさい。
・検出器
A.水素炎イオン化検出器(flame ionization detector,FID)
B.炎光光度検出器(flame photometric detector,FPD)
C.熱伝導度検出器(thermal conductivity detector,TCD)
D.電子捕獲検出器(electron capture detector,ECD)
・特徴
a.有機ハロゲン化合物を高感度で検出できる。
b.有機化合物のみならず無機化合物も検出できる。
c.ほとんどの有機化合物を検出できる。
d.リンを含む有機化合物を比較的選択的に検出できる。
82回薬剤師国家試験 問32 解答解説
◆ A.水素炎イオン化検出器(flame ionization detector,FID)
c.ほとんどの有機化合物を検出できる。
下記のリンク先を参照
水素炎イオン化検出器(FID)の特徴 92回問25d
◆ B.炎光光度検出器(flame photometric detector,FPD)
d.リンを含む有機化合物を比較的選択的に検出できる。
炎光光度検出器(FPD)は硫黄やリンを含む化合物を選択的に検出できる。
◆ C.熱伝導度検出器(thermal conductivity detector,TCD)
b.有機化合物のみならず無機化合物も検出できる。
下記のリンク先を参照
熱伝導度検出器の特徴 96回問26b
◆ D.電子捕獲検出器(electron capture detector,ECD)
a.有機ハロゲン化合物を高感度で検出できる。
下記のリンク先を参照
電子捕獲型検出器の特徴 90回問27の4
本問では問われていないが、
アルカリ熱イオン化検出器(flame thermionic detector :FTD)はリンや窒素を含む化合物を選択的に検出できる。
関連問題
アルカリ熱イオン化検出器の選択性 90回問27の5