シリカゲルカラムによる保持 87回薬剤師国家試験問28a

87回薬剤師国家試験 問28a
液体クロマトグラフ法に関する記述のうち,正しいものはどれか。

 

a ベンゼンは,安息香酸と比較してシリカゲルカラムに保持されにくい。

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87回薬剤師国家試験 問28a 解答解説

 

a 〇 ベンゼンは,安息香酸と比較してシリカゲルカラムに保持されにくい。

 

シリカゲルは順相吸着クロマトグラフィーの固定相であり、
極性の大きい溶質ほど保持されやすい。

 

シリカゲルは極性の大きい物質であり、
クロマトグラフィーで固定相として用いられると、
極性の大きい溶質ほど保持されやすくなる。
このような固定相を順相系の固定相と呼ぶ。

 

シリカゲルは分子表面にシラノール基(Si-OH)を持ち、
水素結合を形成することにより、
極性の大きい溶質を吸着することで保持する。

 

ベンゼンと安息香酸では、
安息香酸の方が極性は大きいので、
シリカゲルには安息香酸の方が保持されやすく、遅く溶出する。

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