ピリミジンヌクレオチドの代謝に関する記述 102回薬剤師国家試験問115

102回薬剤師国家試験 問115
ピリミジンヌクレオチドの代謝に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選びなさい。

 

1 ピリミジン骨格の生合成には、グルタミンとアスパラギン酸が利用される。

 

2 ピリミジンヌクレオチドの生合成は、最終産物のシチジン5´−三リン酸(CTP)によりフィードバック阻害される。

 

3 デオキシウリジン5’-一リン酸(dUMP)からデオキシチミジン5´−一リン酸(dTMP) の生合成において、S-アデノシルメチオニンがメチル基供与体として働く。

 

4 ピリミジンヌクレオチドの分解により、尿酸が生成される。

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102回薬剤師国家試験 問115 解答解説

 

◆ 1について
1 〇 ピリミジン骨格の生合成には、グルタミンとアスパラギン酸が利用される。

 

ヌクレオチドの合成経路と原料については下記のリンク先を参照

 

ピリミジンヌクレオチドのデノボ合成

 

プリンヌクレオチドのデノボ合成

 

 

◆ 2について
2 〇 ピリミジンヌクレオチドの生合成は、最終産物のシチジン5´−三リン酸(CTP)によりフィードバック阻害される。

 

ヌクレオチド合成のフィードバック阻害については下記のリンク先を参照
ヌクレオチド合成のフィードバック阻害

 

 

◆ 3について
3 × デオキシウリジン5’-一リン酸(dUMP)からデオキシチミジン5´−一リン酸(dTMP) の生合成において、S-アデノシルメチオニンがメチル基供与体として働く。

 

→ 〇 チミジル酸シンターゼの触媒によるデオキシウリジン5’-一リン酸(dUMP)からデオキシチミジン5´−一リン酸(dTMP) の生合成において、補酵素のN5,N10-メチレンテトラヒドロ葉酸がメチル基供与体として働く。

 

チミジル酸の合成については下記のリンク先を参照
チミジル酸の合成経路

 

 

◆ 4について
4 × ピリミジンヌクレオチドの分解により、尿酸が生成される。
→ 〇 プリンヌクレオチドの分解により、尿酸が生成される。

 

ヌクレオチドの分解と産物については下記のリンク先を参照

 

ピリミジンヌクレオチドの分解経路と産物

 

プリンヌクレオチドの分解経路と産物

 

 

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