グルタチオンの抗酸化作用 グルタチオンペルオキシダーゼと酸化型・還元型グルタチオン
本ページでは、グルタチオンの抗酸化作用に関して、グルタチオンペルオキシダーゼの触媒反応と酸化型グルタチオンと還元型グルタチオンについて説明しています。
グルタチオンには抗酸化作用があり、過酸化水素を水に還元したり、脂肪酸ヒドロペルオキシド(LOOH)をアルコール(LOH)に還元するなど、有害な酸化物を還元的に除去している。
下記は、グルタチオンペルオキシダーゼの触媒により、還元型グルタチオン(GSH)が酸化されて酸化型グルタチオン(GSSG)になるのに伴い、過酸化水素が還元されて水になる反応である。
チオールの酸化については下記のリンク先を参照
チオールの酸化でジスルフィド 第87回問11d
なお、グルタチオンの抗酸化作用は、ラジカルに対して水素ラジカルを供与する水素ラジカル供与機構で進むと考えられている。
グルタチオンペルオキシダーゼは活性中心に金属のセレンを含む。