セフジニル細粒との相互作用が問題となるのはどれか 101回薬剤師国家試験問206
101回薬剤師国家試験 問206
10歳女児。体重34kg。昨夜より咽頭痛がひどかったため、母親が小児科を受診させ、以下の処方箋をかかりつけの保険薬局へ持参した。処方箋を受け取った薬剤師が薬剤服用歴とお薬手帳で現在服用中の薬剤を確認したところ、以下の@〜Dであった。
問206
現在服用中の薬剤のうち、セフジニル細粒との相互作用が問題となるのはどれか。1つ選びなさい。
1 バルプロ酸Na徐放顆粒
2 ビフィズス菌微粒
3 溶性ピロリン酸第二鉄シロップ
4 プランルカストシロップ用
5 フェキソフェナジン塩酸塩シロップ用
101回薬剤師国家試験 問206 解答解説
セフジニル細粒(セフゾン)との相互作用が問題となるのは、
3の溶性ピロリン酸第二鉄シロップ(インクレミンシロップ)である。
セフジニル(セフゾン)と鉄剤を同時服用すると、腸管内でセフジニルは鉄イオンに配位し、キレートを形成する。この錯体はほとんど吸収されないため、セフジニルの吸収を約10分の1まで阻害する。
そのため、セフジニルと鉄剤との併用は避けることが望ましい。やむを得ず併用する場合には、セフジニルの投与後3時間以上間隔をあけて鉄剤を投与する。
また、アルミニウムまたはマグネシウム含有製剤においても、
同時服用するとセフジニルの吸収が低下し、効果が減弱されるおそれがあるので、
セフジニルの投与後2時間以上間隔をあけて投与する。
関連問題
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101回問206,207(e-RECさん)