グルコース酸化酵素を用いる血糖値測定で生じた電気量 109回薬剤師国家試験問203

109回薬剤師国家試験 問203(物理・化学・生物)
血糖値の簡易測定の一つにグルコース酸化酵素を用いる方法がある。この方法では、酵素反応により生じた過酸化水素が電極で酸化されて電流が発生するので、この電流を測定する。その反応は以下のとおりである。

 

109回薬剤師国家試験問203 血糖値測定で生じた電気量

 

患者の血糖値が90.0 mg/dL であったとき、測定した血液1μL中で生じた電気量に最も近い値はどれか。1つ選びなさい。ただし、グルコースの分子量を180、電子1 molの電気量を9.65×104クーロンとする。また、血糖値はグルコース濃度を表し、反応により生成する電子はグルコース由来とする。

 

1 4.83×10−4 クーロン
2 9.65×10−4 クーロン
3 1.93×10−3 クーロン
4 4.83×10−3 クーロン
5 9.65×10−3 クーロン

トップページへ

 

薬剤師国家試験過去問題 科目別まとめ一覧 へ

 

 

109回薬剤師国家試験 問203(物理・化学・生物) 解答解説

 

患者の血糖値が90.0 mg/dL であったとき、
測定した血液1μL中で生じた電気量に最も近い値は、
選択肢2の9.65×10−4 クーロンである。

 

109回薬剤師国家試験問203 血糖値測定で生じた電気量

 

反応式より、グルコース1molから電子2molが生じる。

 

患者の血糖値が90.0 mg/dL であったとき、
血液1μL中のグルコース濃度は、
9.0g×10−7/μL と換算される。

 

本問の血糖値測定法において、
この血液1μL中で生じた電気量は、
グルコース1molから電子2molが生じることから以下の通り計算される。
グルコースの分子量を180、
電子1 molの電気量を9.65×104クーロンとすると、

 

109回薬剤師国家試験問203 血糖値測定で生じた電気量

トップへ戻る