プリンヌクレオチドのデノボ合成の経路と原料
本ページでは、プリンヌクレオチドの生合成のデノボ合成(de novo合成)の経路と原料について説明しています。
★ プリンヌクレオチドのデノボ(de novo)合成の過程と原料
プリンヌクレオチドのデノボ合成について、ペントースリン酸経路で生成したリボース-5-リン酸にATPが反応して5-ホスホリボシル1-ピロリン酸(PRPP)が生成する。
5-ホスホリボシル1-ピロリン酸(PRPP)にグルタミンのγアミノ基(アミドのNH2)が転移されて、5-ホスホ-β-D-リボシルアミンが生成する。
そこからプリン塩基の骨格の合成が始まり、グリシン,グルタミン,アスパラギン酸,CO2,N10-ホルミルテトラヒドロ葉酸,ATPを利用し、プリン塩基としてヒポキサンチンが合成され、ヌクレオチドとしてイノシン酸(イノシン一リン酸:IMP)が生成する。
イノシン酸(IMP)にアスパラギン酸とGTPが反応するとアデニロコハク酸となり、その後、フマル酸が抜けてアデニル酸(アデノシン一リン酸:AMP)が生成する。
一方、イノシン酸(IMP)にIMPデヒドロゲナーゼの触媒でNAD+とH2Oが反応するとキサンチル酸(キサントシン一リン酸:XMP)が生成し、キサンチル酸(XMP)にグルタミンとATPが反応すると、グアニル酸(グアノシン一リン酸:GMP)が生成する。
ピリミジンヌクレオチドのデノボ合成の経路については下記のリンク先を参照
ピリミジンヌクレオチドのデノボ合成
プリンヌクレオチドのサルベージ経路での合成は下記のリンク先を参照
プリンヌクレオチドのサルベージ経路合成